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当科は非血縁者間骨髄移植・採取認定施設です
順天堂大学 医学部附属 順天堂医院 血液内科
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1. 貧血でみられる身体所見で正しいものはどれか。
解答形式 X(2)
正答 →
a
溶血性貧血の皮膚は褐色を呈する。
b
萎縮性舌炎(Hunter舌炎) は葉酸欠乏性貧血でみられる。
c
振動覚、位置覚の低下は、鉄欠乏性貧血でみられる。
d
さじ状爪 (spoon nail) は、悪性貧血でみられる。
e
メトヘモグロビン血症では、チアノーゼがみられる。
キーワード:貧血、溶血性貧血、萎縮性舌炎(Hunter舌炎)、葉酸欠乏性貧血、振動覚、位置覚の低下、鉄欠乏性貧血、さじ状爪、悪性貧血、メトヘモグロビン血症、チアノーゼ
領域:必修
Taxonomy:想起型
難易度:平易
必要度:必須
解説:溶血性貧血は骨髄検査のみでは確定診断は得られず、クームス試験など種々の検査の必要がある。胸骨では生検はできない。再生不良性貧血では骨髄生検は必須である。急性前骨髄性白血病は初診時大半がDICを合併するが、骨髄穿刺は可能である。
2. 溶血を示す検査所見はどれか。
解答形式 A
正答 →
a
網赤血球数減少
b
直接型ビリルビン増加
c
ハプトグロビン増加
d
アルカリホスファターゼ増加
e
LDH増加
キーワード:溶血、網赤血球、ハプトグロビン、LDH 領域:必修
Taxonomy:想起型
難易度:平易
必要度:重要
解説:溶血性貧血では網赤血球数増加、間接型ビリルビン増加、ハプトグロビン低下、GOT、LDHが増加する。
3. 鉄について正しいものはどれか。2つ選べ。
解答形式 X(2)
正答 →
a
成人の体内鉄量の2/3はヘム鉄に含まれる。
b
2価の鉄が3価となり吸収される。
c
鉄は回腸末端で吸収される。
d
成人男子で1日に体外に排泄される鉄は約1 mgである。
e
血清鉄はフェリチンと結合して存在する。
キーワード:鉄、ヘム鉄、血清鉄、フェリチン
領域:必修
Taxonomy:想起型
難易度:中等度
必要度:必須
解説:3価の鉄が2価となり十二指腸および空腸上部で吸収される。血清鉄はトランスフェリンと結合して存在する。
4. 輸血に関して誤りはどれか。
解答形式:X(2)
正答 →
a
血小板輸血不応の主な原因は抗 HLA 抗体である。
b
外科手術前の血小板数が 10 万以下の場合、血小板輸血を行う。
c
新鮮凍結血漿の輸注は、主として凝固因子の補充目的で行われる。
d
血縁者からの輸血では、輸血後移植片対宿主病( GVHD )が起こりやすい。
e
放射線照射により、輸血後移植片対宿主病( GVHD )の予防が可能である。
キーワード:輸血、血小板輸血不応、抗 HLA 抗体、輸血後移植片対宿主病( GVHD )、新鮮凍結血漿、
領域:必修
Taxonomy:想起型
難易度:平易
必要度:必須
解説:外科手術前の予防的血小板輸血の適応は血小板数が 5 万以下の場合である。
5. 脾摘が第一選択の治療法である疾患はどれか。
解答形式:X(2)
正答 →
a
原発性骨髄線維症
b
自己免疫性溶血性貧血
c
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
d
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
e
遺伝性球状赤血球症
キーワード:脾摘、原発性骨髄線維症、自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、遺伝性球状赤血球症、 領域:必修
Txonomy:想起型
難易度:平易
必要性:重要
解説:原発性骨髄線維症で脾摘を行うと、急性白血病の頻度が増加する。b、c、dでは、脾摘は第一選択ではなく、難治性の場合に考慮する。
6. 以下の基礎疾患と、投与してもさしつかえない薬剤の組み合わせはどれか。2つ選べ。
解答形式:A
正答 →
a
うっ血性心不全 - ドキソルビシン
b
重症の便秘症 - ビンクリスチン
c
大量の胸水または腹水 -メソトレキセート
d
胃、十二指腸潰瘍 ? シクロホスファミド
e
うつ病 ? イマチニブ
禁忌枝;a、b、c
キーワード;抗癌剤、副作用
領域;必修
Taxonomy;想起型
難易度;中等
必要性;重要
解説;抗癌剤の主な副作用として、ドキソルビシンは心筋障害、ビンクリスチンは麻痺性イレウスなどの末梢神経障害、シクロホスファミドは出血性膀胱炎、?-インターフェロンはうつ状態を誘発し、また胸水、腹水が存在すると、メソトレキセートは排泄が遅延するため原則として禁忌である。
7. 血液疾患とその原因となる病原微生物の組み合わせで正しいものはどれか。2つ選べ。
解答形式:A
正答 →
a
サイトメガロウイルス - 急性リンパ性白血病
b
H. pylori - 胃MALTリンパ腫
c
EBウイルス - 伝染性単核球症
d
成人T細胞白血病ウイルスI型 (HTLV-I) - Sezary 症候群
e
マイコプラズマ - 血小板減少症
キーワード;サイトメガロウイルス、H. pylori、胃MALTリンパ腫、EBウイルス、伝染性単核球症、成人T細胞白血病ウイルスI型 (HTLV-I)
領域;必修
Taxonomy;想起型
難易度;平易
必要性;重要
解説:サイトメガロウイルスは骨髄移植後などの重篤な免疫不全状態で間質性肺炎を引き起こす。成人T細胞白血病ウイルスI型は成人T細胞白血病?リンパ腫、パルボウイルスB19は急性赤芽球癆の原因となる。マイコプラズマ肺炎はしばしば寒冷凝集素症を合併する。
8. 非Hodgkinリンパ腫の予後推定に有用な国際予後指数 (IPI: International Prognostic Index) に含まれる検査項目はどれか。
解答形式:A
正答 →
a
可溶性IL-2レセプター
b
LDH
c
β2ミクログロブリン
d
ヘモグロビン濃度
e
赤血球沈降速度
キーワード:IPI、悪性リンパ腫、領域:必修
Taxonomy:想起型
難易度:平易
必要度:必須
解説:IPIは、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫を中心とした非Hodgkinリンパ腫の予後推定に用いられる。年齢、performance status、病期、節外病変の数、LDH値をもとにlow、low intermediate、high intermediate、high の4群に分類する。low の予後が最も良好でhigh が最も不良である。
9. 誤りはどれか。2つ選べ。
解答形式:A
正答 →
a
血小板の寿命は8-10日である。血小板の寿命は8-10日である。
b
点状出血は、血小板または血管壁の異常でみられる。
c
皮下出血斑のうち、直径約1 cm 以上のものを紫斑という。
d
筋肉、関節内(深部)出血は、凝固因子の低下でみられる。
e
紫斑は、圧迫により退色する。
キーワード:血小板、点状出血、紫斑、筋肉、関節内(深部)出血、凝固因子
領域;必修
Taxonomy;想起型
難易度;平易
必要性;重要
解説;直径1-2mm程度の点状出血とそれ以上の斑状出血をあわせて紫斑という。紅斑は圧迫により退色するが、紫斑は退色しない。
10. 出血傾向の強い患者に対して行っても支障のない医療行為はどれか。
解答形式:A
正答 →
a
アスピリンの投与
b
骨髄穿刺
c
筋肉内注射
d
肝生検
e
腎生検
キーワード;出血傾向、アスピリン、筋肉内注射、骨髄穿刺、肝生検、腎生検
領域;必修
Taxonomy;問題解釈型
難易度;平易
必要性;必須
解説:アスピリンは血小板凝集を抑制し、筋肉内注射は血腫を作るため、また臓器の生検も大出血をきたす可能性があるので禁忌である。
11. 造血幹細胞移植について誤りはどれか。2つ選べ。
解答形式:X(2)
正答 →
a
臍帯血移植では移植細胞の生着が早い。
b
急性GVHDの主な原因は、HLAタイプ不一致と前処置による臓器障害である。
c
慢性GVHDでは、自己反応性T細胞の活性化がみられる。
d
HLAタイプの一致度が低くでも移植可能なのは、骨髄移植である。
e
緩和的前処置による移植(RIST)は、高齢者、感染症などの合併症を持つ患者、腫瘍量の少ない患者に対し有効である
キーワード:造血幹細胞移植、臍帯血移植、急性GVHD、HLA、慢性GVHD、緩和的前処置による移植(RIST)
領域;必修
Taxonomy;問題解釈型
難易度;容易
必要性;必須
解説:移植細胞の生着が早いのは末梢血造血幹細胞移植であり、臍帯血移植では遅い。HLAタイプの一致度が低くても移植可能なのは臍帯血移植である。
12. 通常M蛋白を認めない疾患はどれか。
解答形式:X(2)
正答 →
a
原発性マクログロブリン血症
b
Monoclonal gammopathy of undetermined significance (MGUS)
c
原発性アミロイドーシス
d
血球貪食症候群
e
Crow-Fukase症候群
キーワード:M蛋白、原発性マクログロブリン血症、monoclonal gammopathy of undetermined significance (MGUS)、原発性アミロイドーシス、Crow-Fukase症候群
領域:必修
Taxonomy:想起型
難易度:平易、必要性:重要
解説:M蛋白を認める疾患として、多発性骨髄腫、MGUS、原発性アミロイドーシス、Crow-Fukase症候群や、原発性マクログロブリン血症などがある。
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