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| WHO の基準では、ヘモグロビン濃度(Hb)が男性で 13 g/dL、女性で 12 g/dL 未満の場合、貧血と診断される。患者が「よく貧血をおこす」という場合、一般的には立ちくらみのことを言っている場合が多いので注意を要する。 |
原因として赤血球産生の低下、出血、脾臓への貯留、赤血球破壊の亢進(溶血性貧血)に分けられる。また遺伝学的には、先天性異常と後天性異常に分類される。
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まず血算より赤血球指数を計算し、正球性正色素性、小球性低色素性、大球性貧血か鑑別する。同時に網赤血球数を計算し、貧血が赤血球産生の低下によるのか(網赤血球減少)、出血または溶血によるのか(網赤血球増加)鑑別する。赤血球の形態観察も重要であり、奇形赤血球の有無を観察するとともに、白血球数とその分画、血小板数の異常の有無を確認する。汎血球減少の場合は、再生不良性貧血、骨髄異形成症候群、白血球数の増加を示す場合は白血病を疑う。
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| 病歴、身体所見、検査所見より鑑別する。 |
| 鉄欠乏性貧血では鉄剤の投与の他に、出血源に対する治療が必要である。ビタミンB12、葉酸欠乏症ではそれぞれ補充療法を行う。 自己免疫性溶血性貧血には、ステロイドを投与する。二次性貧血では、基礎疾患に対する治療が重要である。遺伝性球状赤血球症では脾摘が有効である。 |
| 食事はバランスよく摂取する。溶血性貧血では不必要な薬剤の投与、ストレスを避けるようにする。 |
| リンパ節腫脹は白血球の増殖、浸潤、癌細胞の転移により生じる。 |
| 腫瘍性疾患と非腫瘍性疾患に2大別される。腫瘍性疾患には、悪性リンパ腫、固形癌のリンパ節転移があり、非腫瘍性疾患には感染症、膠原病、皮膚病性リンパ節症、サルコイドーシス、代謝性疾患などがある。 |
| 5-10 mm 程度以下の頚部、鼠径リンパ節腫脹は、上気道炎、外陰部の軽微な感染症などでもしばしば認められるので、臨床的意義に乏しい。まず悪性リンパ腫、固形癌の転移を除外する必要がある。これらの疾患では、通常圧痛がない! 圧痛があるのは、感染症(特に多くみられるのは、ウイルスによる上気道感染)である。悪性リンパ腫では、硬いが弾力性に富み(弾性硬、ゴムのような感じ)、固形癌の転移では、弾力性がない硬さ(木片、石のような感じ)を示す。次に、リンパ節腫脹の部位、またいつから腫れてきたのか確認する。急性感染症では数日の単位で、一方、悪性リンパ腫、固形癌の転移、結核などの慢性感染症(圧痛なし)では数カ月単位の経過を示す(患者はいつから腫れてきたかはっきり解らないことがある)。Virchowのリンパ節(左鎖骨上窩)腫脹は胃癌などの消化管の悪性腫瘍でみられる。 |
| 一般検査を行った後、リンパ節生検が必要かどうか見極める必要がある。吸引細胞診ではリンパ節の全体的構築が解らないために迅速な診断を遅らせ、さらに悪性リンパ腫の場合は診断的価値に乏しいので、原則として避けるべきである。急性感染症が疑われる場合、生検は必ずしも必要ではなく、大きさや経過をみて次第に増大するようであれば考える。生検にあたっては、1cm 以下では診断的価値に乏しいことが多く、できるだけ大きな材料を得るようにする。特に、鼻咽腔など耳鼻科領域の生検材料は、壊死や挫滅が多いので数カ所から採取するようにする。また、摘出した標本は、ホルマリンにつける前に、必ずその半分は無菌的に生理的食塩水に浸したガーゼに包み、滅菌シャーレにいれ、生のまますみやかにスタンプ標本、表面マーカー、染色体分析用に処理する。残りの材料は、遺伝子診断用(病理組織標本や表面マーカー検査でも、悪性リンパ種かどうか診断がはっきりしないことがある!)に凍結保存しておく。悪性リンパ腫など全身的なリンパ節腫脹が疑われる場合は、腹部超音波、胸部および腹部 CT スキャン、Ga シンチ、骨髄穿刺および生検が必要になる。 |
| 病歴、身体所見、検査所見より、原因を予測する。 腫瘍性疾患?非腫瘍性疾患? 腫瘍性疾患であれば、悪性リンパ腫?固形癌の転移?非腫瘍性疾患としたら感染症? その他?(膠原病、皮膚病性リンパ節症、サルコイドーシス、代謝性疾患など) 最終的には、リンパ節生検により確定する。 |
| 固形癌の転移以外は、悪性リンパ腫を含め治療により治癒する可能性がある。悪性リンパ腫の治療方針、予後は病型(組織型、マーカー、染色体、遺伝子変化)とinternational prognostic index( IPI ):年齢、全身状態(performance status; PS )、臨床病期、LDH値、節外病変の数、によって決定される(化学療法、放射線照射、造血幹細胞移植)。 感染症その他の全身性疾患は、それぞれの治療を行う。 |
| 疾患により異なるが、悪性リンパ腫では、ひき続き化学療法を継続する症例が多く、特に好中球減少時は感染に注意し、発熱したらすぐ来院するように指導する。 |
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