| | 原因として赤血球産生の低下、出血、脾臓への貯留、赤血球破壊の亢進(溶血性貧血)に分けられる。また遺伝学的には、先天性異常と後天性異常に分類される。
1) 赤血球産生障害 後天的には鉄欠乏性貧血が最も多く、まれに悪性貧血などのビタミンB12 欠乏症、葉酸欠乏症などがある。
一方、造血幹細胞または造血環境の障害にもとずく貧血として、再生不良性貧血(aplastic anemia)、赤芽球癆(pure red cell
aplasia)がある。その他、白血病、骨髄異形成症候群、慢性腎不全(エリスロポエチン産生障害による腎性貧血)がある。 2) 溶血性貧血(hemolytic
anemia) 先天性と後天性、赤血球自体に異常があるものと赤血球以外に異常があるもの、溶血の場により血管外溶血と血管内溶血に分けられる。先天性疾患では、赤血球膜の異常(遺伝性球状赤血球症、遺伝性楕円赤血球症)、ヘモグロビン合成障害(サラセミア、グルコース-6-リン酸脱水素酵素
[G6PD] 異常症、ピルビン酸キナーゼ[PK] 異常症)が多い。後天性疾患で多いものは、自己免疫性溶血性貧血(AIHA)、発作性夜間血色素尿症(PNH)であり、AIHA
は自己抗体や補体が赤血球膜に結合すること、PNH では血球表面にあるGPI アンカー蛋白の欠損による補体感受性の亢進が原因である。
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