1. 正しいものはどれか。2つ選べ。
解答方式 X(2)
正答 →
a
生体内で鉄の約2/3は、赤血球ヘモグロビンのヘム鉄として存在する。
b
赤血球の平均寿命は、約 90日である。
c
エリスロポエチンは、主に脾臓で産生される。
d
鉄は、主として回腸で吸収される。
e
発作性夜間血色素尿症(PNH)の血球では、GPI アンカー蛋白が欠損している。
(解説)赤血球の平均寿命は、約120日である。エリスロポエチンは、主に腎臓で産生される。鉄は、十二指腸を中心とした上部消化管で吸収される。
2. 鉄欠乏性貧血にみられる所見はどれか。2つ選べ。
解答形式 X(2)
正答 →
a
労作時息切れ
b
さじ状爪(spoon nail)
c
ばち指
d
胸骨左縁の心拡張期雑音
e
徐脈
(解説)ばち指はチアノーゼを伴う心疾患、慢性閉塞性肺疾患、肥大性骨関節症でみられる。貧血ではしばしば胸骨左縁で心収縮期雑音が聴取され、徐脈ではなくむしろ頻脈となる。
3. 通常、脾腫のみられない疾患はどれか。2つ選べ。
解答形式 X(2)
正答 →
a
遺伝性球状赤血球症
b
再生不良性貧血
c
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
d
慢性骨髄性白血病
e
真性赤血球増加(多血)症
(解説)遺伝性球状赤血球症では、約80% に脾腫を認める。
4. 網赤血球の増加する疾患はどれか。2つ選べ。
解答形式 X(2)
正答 →
a
真性赤血球増加(多血)症
b
自己免疫性溶血性貧血
c
赤芽球癆
d
再生不良性貧血
e
グルコースー6ーリン酸脱水素酵素(G6PD)異常症
(解説)網赤血球の増加は、溶血性貧血でみられ、赤血球産生の低下する再生不良性貧血や赤芽球癆では低下する。真性赤血球増加症では通常、網赤血球の増加をみない。
5. 白血病について正しいものはどれか。 2つ選べ。
解答形式 X(2)
正答 →
a
芽球が骨髄有核細胞の 20% 以上であれば、急性白血病と診断される。
b
アウエル小体は、急性リンパ性白血病でみられる。
c
急性前骨髄球性白血病(M3)細胞は、t(15;17) を示すことが多い。
d
慢性骨髄性白血病では、好中球アルカリホスファターゼ指数が低下する。
e
慢性リンパ性白血病の多くは、T 細胞性である。
(解説) 芽球が骨髄有核細胞の 30% 以上であれば、急性白血病と診断される。アウエル小体は、急性骨髄性白血病でみられる。慢性リンパ性白血病の多くは、B 細胞性である。
6. 骨髄異形成症候群( MDS )について、誤りはどれか。2つ選べ。
解答形式 X(2)
正答 →
a
中高齢者に多い。
b
血球減少傾向を示すことが多い。
c
骨髄は、通常低形成である。
d
抗癌剤の投与数年後に発症することがある。
e
血球の形態異常は、通常みられない。
(解説)MDS の骨髄は正ないし過形成像を呈し、血球の形態異常はその特徴の
ひとつである。
7. 骨髄増殖性疾患について正しいものはどれか。 2つ選べ。
解答形式 X(2)
正答 →
a
真性赤血球増加症では、エリスロポエチン値が増加していることが多い。
b
Gaisb喞k 症候群(ストレス性赤血球増加症)に対して、瀉血が有効である。
c
原発性血小板血症では、血小板凝集能に異常を認めることがある。
d
原発性血小板血症に対する治療の第一選択は、脾摘である。
e
原発性骨髄線維症では、奇形赤血球がみられる。
解説)真性赤血球増加症では、エリスロポエチン値は正常か低値である。
Gaisb喞k 症候群は相対的赤血球増加症であって、瀉血の必要はない。 原発性血小板血症に対する治療として、アスピリンなどの抗血小板薬、ヒドロキシウレアなどの抗癌剤が投与される。
8. リンパ節腫脹について正しいものはどれか。2つ選べ。
解答形式 X(2)
正答 →
a
ウイルス感染では圧痛が強い。
b
固形癌の転移では、弾力性に富む。
c
悪性リンパ腫では、弾力性に乏しい。
d
Virchow のリンパ節腫脹は、消化管の腫瘍でみられる。
e
結核性リンパ節炎では、局所の発赤を伴うことが多い。
(解説)固形癌の転移では、弾力性に乏しく硬い。悪性リンパ腫では、弾力性に富む。結核性リンパ節炎では、発赤や圧痛などの局所所見に乏しい。
9. 誤りはどれか。2つ選べ。
解答形式 X(2)
正答 →
a
非ホジキンリンパ腫の予後因子として、年齢、LDH 値、全身状態 (performance status)、病期、 節外病変の数が重要である。
b
結節硬化型のホジキン病は、比較的高齢者に多い。
c
ヒトT リンパ球好性ウイルスI型(HTLV-I)の感染経路として、母乳感染が重要である。
d
Sezary 症候群で増殖する細胞は、ナチュラルキラー(NK) 細胞である。
e
Burkitt リンパ腫の発生に、Epstein-Barr ウイルス(EBV)が 関与 している。
(解説)結節硬化型のホジキン病は、若年者に多い。Sezary 症候群で増殖する細胞は、T細胞である。
10. 多発性骨髄腫およびその関連疾患について正しいものはどれか。2つ選べ。
解答形式 X(2)
正答 →
a
Bence Jones 蛋白は、免疫グロブリン軽(L) 鎖である。
b
化学療法により治癒する傾向が強い。
c
易感染性を示す。
d
しばしば低カルシウム血症をきたす。
e
過粘稠度症候群は、IgA 型の骨髄腫で多くみられる。
(解説)多発性骨髄腫および原発性マクログロブリン血症は、化学療法で治癒することはきわめて少ない。低カルシウム血症ではなく、しばしば高カルシウム血症をきたす。過粘稠度症候群は、原発性マクログロブリン血症で多くみられる。
11. 造血幹細胞移植について、誤りはどれか。2つ選べ。
解答形式 X(2)
正答 →
a
HLA 型が合致しても、血液型の異なるドナーからは移植できない。
b
臍帯血移植は、移植後血球の回復が早い利点を有する。
c
急性GVHD の症状として、皮疹、肝障害、下痢が多い。
d
慢性GVHD の症状として、皮膚症状、胆汁うっ滞型肝障害、口腔症状、 眼症状が多い。
e
肝静脈閉塞症は、移植後3 カ月以内の早期に発症することが多い。
(解説)血液型の異なるドナーからでも移植可能である。臍帯血移植は、移植後血球の回復が遅い点が欠点である。
12. 正しいものはどれか。2つ選べ。
解答形式 X(2)
正答 →
a
フィブリノゲンと GPIIb-IIIa の結合により、血小板凝集が生じる。
b
特発性血小板減少性紫斑病 (ITP)では、骨髄巨核球数は正常か増加を示す。
c
アンチトロンビンIII 欠損症は、出血傾向を示す。
d
ヘパリンは、ビタミンK 依存性凝固蛋白の合成を阻害する。
e
血小板や血管壁の異常による出血傾向では、筋肉、関節内出血が特徴的である。
(解説)アンチトロンビンIII 欠損症は、血栓症をきたす。ヘパリンは抗トロンビン作用を有し、ワーファリンはビタミンK 依存性凝固蛋白の合成を阻害する。血小板や血管壁の異常による出血傾向では、点状出血が特徴的であり、凝固因子の低下による出血傾向では、筋肉、関節内出血(深部出血)が特徴的である。
13. 16 歳の男性。2 日前に抜歯したが、止血しないため来院。幼児期より鼻出血を頻繁に繰り返し、外傷もなかなか止血しずらかったという。
血小板 30 万、プロトロンビン時間(PT)12秒(対照 11-13 秒)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)30 秒(対照 25-35 秒)、出血時間 10 分(対照 2-5 分)。
次に検査すべきものはどれか。
解答形式 A
正答 →
a
フィブリノーゲン
b
FDP
c
XIII 因子活性
d
混合補正試験
e
血小板凝集能
(解説)血小板数、PT、APTTは正常であるが出血時間が延長していることから、血小板機能異常症が疑われる。
14. 40 歳の男性。発熱と強い頭痛を主訴に来院。 傾眠傾向あり。眼瞼結膜に貧血あり。全身に紫斑多数。口腔粘膜出血および歯肉出血あり。ヘモグロビン 10 g/dL、白血球 2万(芽球 60%)、血小板 1 万以下。
プロトロンビン時間(PT)15 秒(対照 11-13 秒)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)60 秒(対照 25-35 秒)、フィブリノーゲン 80 mg/dL (対照 200-400 mg/dL)、FDP 80 mg/mL(対照 10 mg/mL以下)。
適切な処置はどれか。2つ選べ。
解答形式 X(2)
正答 →
a
凍結血漿の輸注
b
血小板輸血
c
ヘパリン投与
d
ワーファリン投与
e
アスピリン投与
(解説)DICを合併した急性白血病が考えられ、脳出血が強く疑われる。したがって、まず止血を優先すべきであり、DICであっても、この場合抗凝固剤や抗血小板薬の投与は禁忌である。
15. 16 歳の女性。発熱とのどの痛みを主訴に来院。体温39 ーC、全身に発赤した小丘疹を認める。口蓋扁桃の腫脹、発赤著明、頚部、腋下、鼠径部に1 cm までのリンパ節を多数触知。肝臓 2 cm、 脾 1 cm 触知。ヘモグロビン 13g/dL、白血球 1万5千(異型リンパ球40%)、血小板 20 万。
この患者で最も疑われる疾患について正しいものはどれか。2つ選べ。
解答形式 X(2)
正答 →
a
溶血性レンサ球菌感染が原因で発症することが多い。
b
EB ウイルスの初感染が原因で発症することが多い。
c
キスにより感染することがある。
d
a- インターフェロンが有効である。
e
ペニシリン系またはセフェム系抗生物質が有効である。
(解説)伝染性単核症が強く疑われる。自然治癒傾向が強く、ペニシリン系またはセフェム系抗生物質の投与は、皮疹を増悪させることがあるので禁忌である。
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