| [1]慢性骨髄性白血病(CML)は,染色体転座 t(9 ; 22)により生じたBCR-ABL融合遺伝子の形成が病気の本体である。染色体分析,またはFISH法やRT-PCR法によりBCR-ABL遺伝子再構成を認めることにより診断を確定する。
[2]末梢血中で5万〜20万/μRの著明な白血球増多が認められ,貧血は存在しても軽度,血小板数は増加している場合が多い。骨髄芽球から成熟好中球までの各分化段階の細胞がみられ,急性白血病のような白血病裂孔はない。
[3]好塩基球の増加はCMLにかなり特異的な所見であり,経過の観察中も病勢を反映することが多い。
[4]CMLは骨髄増殖性疾患の一つで,血清中のビタミンB12は高値となる。他の骨髄増殖性疾患では好中球アルカリフォスファターゼ(NAP)スコアが高値となるのに対して,CMLではNAPスコアの明らかな低下が80〜90%の症例に認められる。骨髄異形成症候群の一つである慢性骨髄単球性白血病(CMMoL)が鑑別診断に挙がることがあるが,染色体t(9 ; 22)転座,BCR-ABL遺伝子再構成の有無によりCMLかどうかが確定する。
[5]平均約4年で急性転化を起こし,急性白血病様の血液像を呈する.慢性期から急性転化に移る際に多くは移行期を経るが,その病像は,治療への反応性の低下,脾腫の増大,血小板減少や貧血,原因不明の発熱など多様で,必ずしも診断は容易ではない。
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