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血液内科医局
 
順天堂大学医学部血液学教室は順天堂医院血液内科の診療を担当するため平成6年4月,押味和夫教授を迎え,本郷の順天堂に新たに開設されました。その後伊豆の順天堂静岡病院,千葉県浦安市の順天堂浦安病院,さらには平成17年7月東京都練馬区の順天堂練馬病院にも血液内科が開設されました。平成17年度の本郷の順天堂医院の入院患者さんは276名で非Hodgkinリンパ腫が115名と最も多く、次いで多発性骨髄腫,急性骨髄性白血病,骨髄異形成症候群,Hodgkinリンパ腫,急性リンパ性白血病,再生不良性貧血と続いています。造血器腫瘍,とりわけ悪性リンパ腫が多いのが特徴です。無菌治療ベッドは4床あり、造血幹細胞移植は自己,同種移植 (血縁者間,骨髄バンクから,臍帯血) を合わせて、月平均3-4人程度行っています。現在本郷の順天堂医院には18名,静岡,浦安病院にはそれぞれ2名,練馬病院には3名のスタッフがいます。本郷を中心に互いに連携し合って、様々な血液疾患の患者さんの診療を行っています。

 
<空> 研修プログラムの目標
研修に際しては,初期臨床研修医過程 (2年間) を修了した時点で,入局という形で当科に籍を置いていただくことになります。 もちろん出身大学や,どちらで研修を行ったのかといったことは関係ありません。 実際,当科のスタッフ18人のうち9人は他大学の出身です。 研修の主な目的は,内科医としての基本的な技能を身につけ,内科学会の認定内科医の資格を取得した上で,血液内科専門医ならびに医学博士号の学位を取得することです。 研修中の経済的な基盤については,当科から派遣するアルバイト及び月3回程度の当直代などが基本となります(およそ45〜50万/月程度です)。 
<空> 卒後3年目をどのように過ごしたらよいか?
  順天堂医院の内科では,後期研修プログラムとして,
 (1) 大学院進学コース
実際には入局を決め,その科に属した形で各コースに入ることをおすすめします。  
(2) 専門医・専攻生コース があります。 

  平成19 年からは認定内科医の受験資格が大幅に緩和されるため,2年間の初期臨床研修医過程のあと1年間血液内科の診療に従事するだけでも受験資格が得られます。 しかし将来のことを考えると,卒後3年目は,専門に偏らず,内科全般の知識や技能を身につけ,"decision making"の基本的な考えを身につけることが大切だと思います。 もちろん,3年目から血液内科をしっかり勉強したいという意志があれば,それも対応可能です。 入局の際に十分相談し,ご本人の希望に沿うよう個々のプログラムを作っていきたいと思います。 また当科に入局した場合,日本内科学会,日本血液学会,日本臨床血液学会に入会していただくことになります。 
<空> 研修プログラムについて
 (1) 大学院コース 
   大学卒業後3年目で順天堂大学医学研究科の大学院に入学し,4年間の期間内に医学博士の資格を取得するコースです。 大学院入学後も1年半の期間は臨床にも携わっていただくことになります。 この間は専門医コースとほぼ同じ診療を行うことになります。 4ヵ月間の内科ローテーションと6ヵ月間の分院での血液内科診療が含まれます。 当科では,大学院コースの方も学位とともに認定内科医の資格を取得していただけるようプログラムを組んでいます。  最低1年間はベッドフリーとなり,研究に専念していただきます。 この間は国内外への留学も可能です。 通常4年間の過程で大学院を卒業するわけですが,よい論文が書ければ,3年間での卒業が可能となります。 3年間で論文を投稿できるレベルまで到達するよう指導いたします。 
  (2)専門医・専攻生コース 
   血液学専攻生という身分で診療に従事します。 最初の1年間は,認定内科医の資格を取るために,もう少し経験が必要だと思われる領域をカバーするために,内科のローテーションを行います。 2ヵ月間を1単位として最低2単位 (4ヵ月間) は内科の枠組みでローテーションすることになります (これは大学院コースでも共通です).残りの8ヵ月間は,血液内科所属として血液疾患を中心にみるか,他科中心にみるかについては,ご相談の上決定致します。 もし大学院コースに進路を変更したい場合は2年目から大学院に入学していただくことになります。 入局2年目からは血液疾患を中心に診療を行います。 入院患者さんの診療が中心になりますが,外来の患者さんの処置や化学療法なども行います。 稀な報告する価値のある症例を経験した場合には,当科のスタッフの指導のもとで積極的に学会や論文発表という形で報告していただきます。 この2 年間は本郷の順天堂医院以外にも,練馬,浦安病院,高齢者医療センターのほか,関係病院の内科で研修することもあります。 初期臨床研修期間とあわせてこの2年間の実績で認定内科医の資格を取っていただきたいと思います.血液内科専門医の資格は,認定内科医取得後3年間で日本血液学会の指定する疾患を経験し,経験症例などをまとめた上で,試験を受けて取得することになります。 
<空> 将来への方向
  研修中は血液疾患診療のための知識,技術の習得が当面の目標となります。 このことは,自分の進むべき道を決める上で,大きな動機づけになるのではないかと思います。 正確な診断や適切な治療の決定には最新の論文までレビューし,確かなレベルのエビデンスをもとに,最も良いと考えられる選択をしなければなりません。 それと同時に目の前の患者さんの心の状態を絶えず把握し,患者さんの気持ちを本当に理解できる医師になっていただきたいと思います。 
 順天堂の血液内科に入局する方々には,以下に述べる2つの具体的な目標を持っていただきたいと思います。
   1つは,「血液内科専門医の資格を取得する」ことです。 
 もう1 つは「自ら研究をする」ことです。 
 生涯に一度は自ら研究することで,血液学を支えている基礎研究に触れ,血液学の本当の流れを理解していただきたいと思います。 そして是非とも世界に向けて,英語の論文を発表してください.基礎研究の視点から血液学を学ぶことで,自分がやりたいことと将来の方向性が,自ずと見えてくるのではないかと思います。 造血幹細胞移植などの細胞治療や分子標的治療など,臨床血液学も日進月歩ですし,研究も同時に行いたいという希望があれば,大学に残って業績を積んでほしいと思います。 我々スタッフは,皆さんの興味や希望に沿った,各個人に合った将来が選択できるよう,全力を尽くすつもりです。
   以上,大変硬いことばかりを述べましたが,当科では,スタッフも比較的若く,皆大変仲が良いので,たびたび (?) 楽しい催しが行われています。 教授以下,よい意味で個性的な人が多いですが,自由でアットホームな雰囲気があり,東京のど真ん中で楽しく生活できること請け合いです。 医局全体の行事として,お花見 (4月),新入局員歓迎会 (6月),医局旅行 (6 or 7月),忘年会 (12月) などがあります。 当科への見学,入局に関するご質問・お問い合わせなどは随時受け付けております。 お気軽に下記までお問い合わせください。 
 〒113-8421
東京都文京区本郷2-1-1
TEL: 03-3813-3111内線3386
順天堂大学医学部血液内科
磯部 泰司 (医局長)
mail:yisobe@med.juntendo.ac.jp
  



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